【ソウル聯合ニュース】韓国南西部の全羅南道・珍島沖で2014年に起きた旅客船セウォル号沈没事故を巡る疑惑を調べる検察の「特別捜査団」が22日、発足から11日にして大々的な家宅捜索に踏み切った。

 捜査団は同日、同事故の捜索や救助の指揮を執った海洋警察庁本庁(仁川)、 西海地方海洋警察庁(全羅南道木浦市)、木浦海洋警察署など約10カ所に検事と捜査官を派遣し、事故当時に作成された資料を押収した。

 セウォル号沈没事故などについて調べる「社会的惨事特別調査委員会」は先ごろ、事故の際に海に落ちた男子生徒を海洋警察がヘリコプターで迅速に搬送せず死に至らせたと発表しており、今回の家宅捜索はこの疑惑などについて真相を解明するためのものとみられる。

 この生徒は事故当日の14年4月16日の午後5時24分に脈のある状態で発見され、緊急搬送が必要だったにもかかわらずヘリではなく船舶で搬送されたという。発見から4時間半以上たった午後10時5分に木浦の病院に運ばれたものの、命は助からなかった。当時、現場のヘリには生徒の代わりに海洋警察庁長と西海海洋警察庁長が乗ったと調査委は発表している。

 セウォル号沈没事故では修学旅行中の高校生など304人の死者・行方不明者が出た。検察の特別捜査団は「提起されている全ての疑惑を徹底して捜査する」としている。