【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の金錬鉄(キム・ヨンチョル)長官は26日、2032年夏季五輪のソウル・平壌共同招致を推進する方針を表明するとともに、北朝鮮側が共同招致に応じるよう促した。ソウルで開かれた「2032夏季五輪ソウル―平壌共同招致共感フォーラム」で述べた。

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が昨年9月の南北首脳会談に合わせて採択した共同宣言は、32年夏季五輪の南北共同開催を誘致するため協力するとうたっている。

 金長官は、五輪の南北共同招致が決まれば都市交流の初のモデルになるなど南北関係の幅と深さが以前とは格段に変化する可能性があるとの見方を示した。その上で「南北がこれから知恵を絞り、力を合わせて準備を進めていかなければならないことが多い。北側が積極的に応じることを期待する」と述べた。

 文化体育観光部の朴良雨(パク・ヤンウ)長官は、五輪の南北共同招致が共同繁栄の朝鮮半島時代を開くきっかけになるとしながらも、「最近の南北間の状況は生易しくない。政治と切り離すことが慣例のスポーツ分野も状況は同じだ」と懸念を示した。

 朴氏は先月平壌でサッカーの22年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア2次予選H組の韓国と北朝鮮の試合が生中継なし、観客なしの形で行われたことに言及しながら「北は国際スポーツ界の期待を裏切るなど予測不可能な状態だ」と指摘した。

 32年夏季五輪招致に向けた積極的な努力の一環として、24年冬季ユース五輪の南北共同招致についても前向きに検討するとの方針を示した。