【ソウル聯合ニュース】日本政府による対韓輸出規制の強化を受けた韓国企業の素材・部品・装備(装置や設備)の対日依存脱却、国産化への取り組みが一定の成果を収めていることが2日、分かった。

 韓国産業通商資源部によると、日本政府が昨年7月に半導体製造に用いるフッ化水素など半導体・ディスプレー材料3品目について対韓輸出規制を強化して以降、韓国化学材料メーカーのソウルブレインは液体フッ化水素工場の新設・増設を早期に完了させ、高純度の液体フッ化水素の大量生産を可能にした。

 輸出規制が強化されるまで、韓国の半導体・ディスプレーメーカーは主に日本製の高純度液体フッ化水素を使用してきたため、規制強化により生産への影響が心配された。だが、韓国政府の積極的な支援を受けてソウルブレインが国内需要量のかなりの部分を供給できるようになり、早くも国内での供給の安定性を確保した。

 また、企業名は公開されていないが、規制対象品目の気体フッ化水素やフッ化ポリイミドを生産する新工場も完成したという。

 韓国国内での投資も活発だ。化学大手の暁星は昨年8月、2028年までに1兆ウォン(約940億円)を投じて炭素繊維工場を増設することを発表し、自動車部品大手の現代モービスは同月、エコカー部品工場の新設に3000億ウォンを投じる計画を明らかにした。

 このほか、素材・部品・装備分野の技術取得に向けた海外企業の韓国誘致やM&A(合併・買収)も増えた。

 成允模(ソン・ユンモ)産業通商資源部長官はこの日、ソウルブレインの中部・公州の工場を訪問し、「日本による輸出規制を素材・部品・装備の競争力を強化する契機と捉え、危機をチャンスに変えていっている」と評価。「素材・部品・装備を手掛ける企業がしっかりと支える産業生態系(エコシステム)を構築し、『揺るぎない産業強国』を実現していく」と語った。

 政府は素材・部品・装備分野の今年度(1〜12月)予算を2兆1000億ウォンと前年の2.5倍に増やした。100大戦略品目を中心に、技術開発から量産までを手厚く支援する方針だ。