【ソウル聯合ニュース】韓国の金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官は18日、北朝鮮の新型コロナウイルスの防疫対策について、国家非常防疫体制を敷き、防疫に総力を挙げていると伝えた。国会外交統一委員会への報告で明らかにした。

 金長官は「(北朝鮮は)移動制限、海外訪問中止、外国人隔離など、強い措置を施行している」と説明。故金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日(16日)を祝う中央報告大会を開かず、朝鮮人民軍創建記念日「建軍節」(8日)を記念する行事は少規模で実施したと報告した。中央報告大会を開かなかったのは今回が初めてという。

 また、新型コロナウイルスの感染防止や対応のため、「南北の協力が必要」として、「今後、われわれ側の(感染者の)発生状況や北の動向などを総合的に考慮し、推進方向を模索していく」と強調した。

 一方、南北協力事業に関しては「南北の鉄道・道路の連結、近代化のための努力を続け、まずわれわれ側区間の鉄道連結事業を推進する」と表明。今年の主な協力事業として、個人旅行の推進など観光協力模索や2032年夏季五輪のソウル・平壌共同招致などスポーツ協力推進を挙げた。

 南北軍事境界線を挟む非武装地帯(DMZ)を「国際平和地帯」に変えるため、DMZの実態調査やDMZ周辺の散策路「平和の道」の再開・拡大など、実質的な事業も推進する方針を示した。

 DMZの国連教育科学文化機関(ユネスコ)への登録に向け、北朝鮮との協議も進める計画という。

 また、「今後の南北関係の回復に備え、政策推進基盤を整備する」として、南北軍事境界線のある板門店見学のテスト事業や2000年の南北首脳会談で発表された南北共同宣言20周年記念事業などを推進すると報告した。

 北朝鮮情勢については、「(北朝鮮は)対外向けメディアを中心に対南(韓国)非難を続けている」として、軍事行為(韓米合同軍事演習など)や南北共同宣言の不履行などを指摘し、南北関係が膠着(こうちゃく)している責任を韓国側に転嫁していると説明した。

 対米関係では、継続的に「制裁に対応した正面突破戦」を強調していると報告した。