【ソウル聯合ニュース】元北朝鮮駐英公使で2016年に韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ、住民登録上の名前は太救民)氏が、15日に実施された総選挙(定数300)で当選を果たした。

 韓国亡命後、講演や著述活動を行ってきた太氏はソウル市江南区の選挙区に保守系最大野党「未来統合党」公認として出馬した。北朝鮮脱出住民(脱北者)または亡命者が比例区でなく選挙区で当選したのは初めて。

 太氏は「大韓民国は私の祖国であり、江南は私の故郷だ。今日のこの勝利は私の勝利ではなく江南区民の偉大な勝利だ」と語った。

 以下は太氏との一問一答。

――当選の感想は。

「まだ信じられない。江南の住民が私を選んでくれるのだろうかと心配したが、今は感謝の気持ちしかない」

――脱北者として初めて選挙区から当選したが、どのような意味があるとみているか。

「南北の住民が和解と和合、統一に向かう第一歩だと考えている。今後こうした流れが続けばこの過程が、南北が平和と統一に向かう道になると思う」

――政治家としての人生が始まるが、感想と抱負は。

「2016年に大韓民国に来たときに抱いていた初心を忘れずに、私が命懸けで求めてきたこの国の自由と市場経済秩序を守るために全力を尽くす考えだ」

――今後の南北関係においてどのような役割を果たしたいか。

「国会と政府が北の現実をありのまま直視し、持続可能で実現可能な対北政策を進めるよう私の全ての力をささげる計画だ」

――江南の住民が太氏に票を投じた理由は。

「非常に力不足な点が多く、まだ江南についてもよく知らない。しかし、住民たちは自由と民主主義、市場経済を求めて(韓国に)来た私の勇気をみて、さらに大きなことをやってみなさいという思いで私を選択してくださったようだ。期待に背くことがないよう熱心に活動したい」