【ニューヨーク聯合ニュース】国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会は28日、制裁履行状況に関する専門家パネルの中間報告書を公表し、北朝鮮の武器輸出を担う朝鮮鉱業開発貿易会社(KOMID)が武器禁輸制裁の対象国であるイランで活動を継続していると明らかにした。

 KOMIDは、北朝鮮が弾道ミサイルに関する装備や通常兵器を輸出する際の主要ルートに挙げられている組織だ。イランの軍需企業に対し、液体燃料の弾道ミサイルや打ち上げロケットの地上実験に使うバルブ、電子部品、計測機器などを販売してきたとされる。

 KOMIDは2009年から国連の制裁リストに含まれているが、専門家パネルはKOMIDの代表が今なおイランで活動しているとの情報を伝えた。

 また、国連の制裁対象となっている北朝鮮の美術制作会社、万寿台創作社の海外事業部門とされる万寿台海外開発会社グループがアフリカのベナンとギニアで依然として造形物や記念碑を販売していることも、報告書で明らかになった。

 専門家パネルはあわせて、北朝鮮が過去6回の核実験を経て、弾道ミサイルの弾頭に装着できるほどの核弾頭の小型化に成功した可能性があると言及した。

 北朝鮮の東部・新浦の造船所で観測された活動に関しては、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験と関係している可能性があると分析した。

 また、国連の制裁により北朝鮮の石油精製品の輸入上限は年50万バレルとなっているが、実際には守られていないと指摘した。加盟国は、北朝鮮が60万〜160万バレルを輸入しているとの情報を提供したが、北朝鮮に石油精製品を輸出する中国とロシアはこうした情報を認めていないという。