【板門店、ソウル聯合ニュース】韓国の李仁栄(イ・イニョン)統一部長官は4日、南北軍事境界線がある板門店の見学支援センターの開所式に出席し、北朝鮮側に南北連絡チャンネルの再開を促した。

 韓国政府はアフリカ豚コレラ(ASF)と新型コロナウイルスの防疫措置として中止していた板門店の共同警備区域(JSA)の見学ツアーを同日から実施する。約1年ぶりの再開となる。

 李氏は板門店内の韓国側施設「自由の家」と北朝鮮側施設「板門閣」の通信の再開、北朝鮮が6月に爆破した南北共同連絡事務所の早期復旧と業務再開を求め、「常時の意思疎通のチャンネルを設けることは南北関係回復の基本になる」と強調した。

 また、朝鮮戦争などで生き別れになった離散家族の板門店での再会、板門店内での南北の自由な往来も提案した。離散家族の再会を巡っては、新型コロナウイルスの影響で困難なら映像を通じた再会、手紙交換などの形で推進することを提案。板門店内での自由な往来については、「板門店だけでも境界を越え、自由に行き来できる案を(北朝鮮側と)共に探っていきたい」と述べた。

 李氏は記者団に「南北関係は状況の激化や破局よりは改善する方向で可能性を見せている」として、北朝鮮が米大統領選や来年1月に予定されている北朝鮮の朝鮮労働党大会などを通じ、南北関係を変化させる可能性に注目していると表明。米大統領選に関しては「いかなる状況になっても朝鮮半島平和プロセスを着実に進展させられるよう、あらゆる準備を行っている」と述べた。