【光州ニュース】韓国軍が市民らの民主化要求行動を弾圧した1980年の5・18民主化運動(光州事件)の際、軍がヘリコプターから市民に射撃したと証言した故人をうそつき呼ばわりしたとして死者に対する名誉毀損(きそん)の罪に問われた元大統領の全斗煥(チョン・ドゥファン)被告(89)の判決公判で、光州地裁は30日、懲役8か月、執行猶予2年(求刑・懲役1年6か月)の有罪判決を言い渡した。

 全氏は2017年に出版した回顧録で、光州事件当時の軍のヘリコプターからの射撃について証言した故チョ・ビオ神父を「聖職者という言葉が意味をなさないほど破廉恥なうそつき」と非難し、18年5月に在宅起訴された。アルツハイマー型認知症を患っているとされる全被告は今年4月の公判で 「私の知っている限り、ヘリから射撃した事実はない」と述べ、起訴事実を否認した。

 死者名誉毀損罪は虚偽事実で故人の名誉を毀損したことが認められなければならないため、裁判ではヘリからの射撃の有無が主な争点となった。地裁はヘリからの射撃があったことを認め有罪判決を言い渡した。