【ジュネーブ聯合ニュース】韓国政府は6月までに、新型コロナウイルスのワクチンの公平な分配を目指す国際的な枠組み「COVAX(コバックス)ファシリティー」を通じて少なくとも270万回分のワクチンを確保する見通しだ。北朝鮮には約200万回分が供給される。COVAXが3日(現地時間)、初回供給に関する暫定計画を発表した。



 COVAXは、英製薬大手アストラゼネカと英オックスフォード大が共同開発したワクチン3億3600万回分を6月までに、米製薬大手ファイザーと独バイオ企業ビオンテックのワクチン約120万回分を3月までに、145カ国・地域に供給する計画だ。これはCOVAXに参加する国・地域の人口の約3.3%にあたる。

 このうち韓国が供給を受けるのは、韓国・SKバイオサイエンスが受託生産するアストラゼネカ製ワクチンが少なくとも259万6800回分、ファイザーとビオンテック製ワクチンが11万7000回分で、合計271万3800回分。いずれも1人当たり2回の接種が必要なため、約135万人分となる。ただ、製薬会社の生産能力など状況次第では、COVAXを通じたワクチン入手量が約438万回分まで増える可能性がある。

 北朝鮮にはインドのセラム・インスティテュート・オブ・インディア(SII)が生産したアストラゼネカのワクチン199万2000回分が供給される見通しだ。

 北朝鮮のワクチン調達については、COVAXを主導する国際組織のGaviワクチンアライアンスに対し北朝鮮がワクチン供給を要請したと報じられていたが、実際に供給量が確認されるのはこれが初めて。北朝鮮は先進国からの拠出金により途上国にワクチンを供給する枠組み「COVAX AMC」の対象国に含まれている。

 北朝鮮はこれまで新型コロナの感染者は一人も確認されていないと主張している。それでも金正恩(キム・ジョンウン)政権は「ウイルスとの戦争」を国の存立を脅かす問題と見なし、国境封鎖をはじめとする感染防止策に懸命に取り組んでいる。