韓国の新規コロナ感染者 再び300人台に増加=連休控え警戒感
1日当たりの新規感染者の増減を1週間でみると、週初めは前週末に検査件数が減少する影響で感染者数がやや減り、週半ばから再び増える傾向にある。今週もこれから感染者数が増える可能性がある。
流行の「第3波」は昨年11月下旬から本格化し、このところは緩やかに減ってきているが、人口密度の高い首都圏は横ばいか、むしろ増加傾向だ。今週後半の旧正月連休(今年は11〜14日)中に人の移動が増えれば、再び感染が拡大しかねない。
この日新たに確認された市中感染者273人を地域別にみると、ソウル市が86人、京畿道が117人、仁川市が14人で、首都圏が217人を占めた。首都圏以外の地域では釜山市と大邱市がそれぞれ9人、光州市が8人、忠清南道と慶尚南道がそれぞれ5人、慶尚北道が4人、蔚山市と江原道、全羅北道がそれぞれ3人、大田市と忠清北道、済州道がそれぞれ2人、世宗市が1人だった。
主な感染事例としては、京畿道高陽市でダンスホールと飲食店に絡む新たなクラスター(感染者集団)が発生し、これまでに11人の感染が確認された。大邱市では飲食店に関係した感染者が延べ10人、別の飲食店でも9人に上った。釜山では療養型病院に関係した感染者が8人出た。
一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは30人で、このうち11人は空港や港湾での検疫で判明し、19人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。
死者は前日から8人増えて計1482人となった。韓国国内の平均致死率は1.82%。重篤・重症患者は前日から1人増え、189人となっている。
週明けだった8日の検査件数は4万9209件で、前日に比べ2万7987件増加した。