【ソウル聯合ニュース】韓国入りした北朝鮮男性が16日未明、東海岸に上陸した後、海岸の鉄柵の下の排水路を通過するまで、監視カメラに少なくとも4回捉えられたことが確認された。韓国軍の監視兵は起きていたが、対応をしなかったという。複数の軍消息筋が21日、当該部隊などへの現場調査の結果を明らかにした。

 韓国軍当局は現場調査の結果や再発防止対策などを22日にも発表する方針だ。

 軍の監視カメラに動く物体が捉えられれば監視所状況室のコンピューターのアラームが鳴る仕組みとなっている。アラームが鳴ると上層部に報告し、初動対処に当たる「5分待機組」を出動させる。だが、今回は何の措置も取らなかった。そのため、北朝鮮男性は最初に捉えられた午前1時過ぎから約3時間、上陸推定地点から5キロ以上離れた民間人出入統制線の検問所近くまで移動できた。

 男性が海岸の鉄柵の下の排水路をどのように通過したのかも現場調査の主な確認内容だった。軍は昨年7月、西部で脱北者の男性が軍事境界線を越えて北朝鮮に戻った事件を受け、全ての海岸と鉄柵の排水路を点検する方針を発表していた。

 男性が検問所の監視カメラに捉えられた午前4時20分ごろから身柄の確保まで約3時間がかかったことを巡っても、対応措置が適切だったかどうかについて確認が行われた。

 徐旭(ソ・ウク)国防部長官が国会で警戒態勢に不備があったことを認め、謝罪したため、厳しい措置が取られるとみられる。軍消息筋は「調査結果によっては、指示の不履行、指揮監督の不行き届きなどで指揮官に対する大規模な問責が不可避」と述べた。