【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)氏が30日に発表した談話で、現在の肩書が党宣伝扇動部副部長であることが確認された。

 金与正氏は2019年末、宣伝扇動部から組織指導部に移ったが、今回、宣伝扇動部に復帰したことになる。今年1月の党大会後、第1副部長から副部長に降格した際に宣伝扇動部所属になったとみられる。

 組織指導部と宣伝扇動部は金正恩体制を守る党の中核部署だ。幹部・党員の統制と人事権を持つ組織指導部所属は金与正氏の地位に重きを置いたもので、宣伝扇動部に移ったのは実質的な役割を重視した措置とみられる。

 北朝鮮は党大会で韓国と米国に対する強硬路線を決め、内部的には自力更生と住民結束に集中??する方針を明らかにした。体制の宣伝と住民の思想教育を担当する宣伝扇動部の役割が重要になっている。

 金与正氏は今後、談話を通じて韓国と米国を批判するなど、金正恩氏の意向を伝える役割を果たすとみられる。

 金与正氏はこの日の談話で「鉄面皮」などの激しい表現で文在寅(ムン・ジェイン)大統領の北朝鮮の弾道ミサイル発射関連の発言を非難した。1月13日の談話でも韓国を非難し、今月16日には韓米合同軍事演習の実施を非難して南北軍事合意書の破棄と対韓国窓口機関・祖国平和統一委員会の廃止などを警告していた。

 金与正氏は金正恩体制発足後、2018年の平昌冬季五輪など韓国関連事業を統括し、南北和解ムードをけん引した。一方、昨年は脱北者の北朝鮮向けのビラ散布を非難し、開城の南北共同連絡事務所の爆破を予告するなど、南北関係の冷え込みを主導した。