【ソウル聯合ニュース】韓国で新型コロナウイルスに感染した患者を治療する医師らでつくる中央臨床委員会の呉明燉(オ・ミョンドン)委員長(ソウル大感染症内科教授)は3日に開かれた記者会見で、新型コロナワクチンの接種が本格化したもののコロナウイルスは土着化し、「集団免疫」を獲得するのは難しいとの見方を示した。

 呉氏は「人口の70%がワクチン接種を完了すれば集団免疫に至ると考えられているが、そうではない」とし、「他人への2次感染を予防する(有効性)95%以上のワクチンもまだない」と指摘した。

 また「ファイザーのワクチンの有効性が95%というのは、発病を予防する効果であって感染を防ぐ効果ではない」と強調した。新型コロナワクチンの2次感染防止効果は、発病を防ぐ効果を大きく下回るとの指摘と受け止められる。

 さらに、仮に集団免疫を獲得しても、感染リスクの高い人たちは注意を続ける必要があるとし、感染やワクチン接種によって獲得した免疫力がどの程度持続するかについても明確には確認されていないと説明した。

 また変異株の出現や、ワクチンを接種したにもかかわらず感染する「ブレイクスルー感染」などもコロナの終息や、集団免疫の達成が難しい理由として挙げた。

 呉氏は「結局、インフルエンザのようにワクチンを接種して新型コロナとともに暮らしていかなければならない」とし、「国のワクチン接種戦略はウイルスの根絶から被害の最小化に、重症化リスクが高い高齢者や感染リスクが高い集団を保護することに集中する形にならなければならない」と強調した。 

 またインフルエンザを根絶しようとすべての人に予防接種をすることがないように、新型コロナについても、感染リスクの高い集団に限定して接種するだけでも、重症化する感染者や死亡者を減らすという目標は達成できるだろうと話した。