【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は28日、「祖国解放戦争勝利」68周年を迎えた27日、平壌の祖国解放戦争勝利記念塔前で第7回全国老兵大会が開かれ、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が演説したと伝えた。同大会の開催は2年連続だが、金正恩氏は昨年の演説とは異なり、「自衛的核抑止力」の強化には言及しなかった。

 北朝鮮は朝鮮戦争の休戦協定締結日(7月27日)を「祖国解放戦争勝利記念日」(戦勝節)に定めている。

 金正恩氏はこの日、「社会主義強国建設の旅程に今以上の逆境が迫ろうとも、われわれは絶対に立ち止まらず戦勝世代の英雄精神を継承し、闘争目標に向かってたゆみなく突き進む」と演説した。北朝鮮の現状については「史上初の世界的な保健危機と長期的な封鎖による混乱と難関は、戦争時に劣らない試練」としながらも、戦勝世代の伝統を引き継いで新たな勝利に変えていくと力説した。

 昨年の演説では「頼もしく効果的な自衛的核抑止力により、もはやこの地に戦争という言葉はなく、わが国の安全と未来は永遠に担保される」と核武装を強調したが、今年は「わが革命武力はいかなる情勢や脅威にも対処する万端の準備を備えている」などと言及するにとどめた。

 老兵大会には崔竜海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長や趙甬元(チョ・ヨンウォン)党書記、金徳訓(キム・ドクフン)首相、李日煥(リ・イルファン)党書記、朴正天(パク・ジョンチョン)軍総参謀長、権英進(クォン・ヨンジン)軍総政治局長、李永吉(リ・ヨンギル)国防相ら、党と軍の幹部が出席した。

 全国老兵大会は1993年に初めて開催された。金正恩政権下では2012年と13年、15年、18年、20年に開かれた。