【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は29日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が「祖国解放戦争勝利」68周年に合わせて28日に友誼(ゆうぎ)塔を訪れたと伝えた。金正恩氏は献花し、「血縁的なきずなで結ばれた朝中(中朝)親善は、共同の偉業に向けた一つの道で代々固く継承されていくだろう」と述べた。

 北朝鮮は朝鮮戦争の休戦協定締結日(7月27日)を「祖国解放戦争勝利記念日」(戦勝節)としている。平壌の友誼塔は中国人民志願軍の朝鮮戦争参戦をたたえるため建立された。

 金正恩氏は、2019年6月に中国の習近平国家主席が訪朝した際と昨年10月の中国人民軍参戦70周年でも友誼塔を訪れている。最高指導者に就任して以降、参拝は今回が3回目。

 この日、金正恩氏は「中国人民の高貴な魂と功績は繁栄する社会主義朝鮮とともに不滅だ」と強調。ささげた花輪にも「全体朝鮮人民の名で崇高な敬意を表する」と記した。参拝に合わせて軍の儀仗隊による分列行進も行われた。

 金正恩氏は今月、中朝友好協力相互援助条約締結から60周年を迎えて習氏と親書を交換し、続いて中国の洪水被害を見舞う口頭親書も習氏に送った。米中が鋭く対立する中で、中朝の血盟関係を誇示している。 

 友誼塔の参拝には、党書記の趙甬元(チョ・ヨンウォン)、李日煥(リ・イルファン)、チョン・サンハクの各氏、李炳哲(リ・ビョンチョル)党中央軍事委員会副委員長、朴正天(パク・ジョンチョン)軍総参謀長、権英進(クォン・ヨンジン)軍総政治局長、李永吉(リ・ヨンギル)国防相が同行した。

 中央通信は、李炳哲氏の名前を党書記の次に挙げた。軍幹部4人の中では一番最初に呼ばれたことから、軍の序列1位に復帰したとみられる。ただ、党政治局常務委員は解任されたままのようだ。