【ソウル聯合ニュース】北朝鮮で先月末、朝鮮労働党政治局常務委員を解任された李炳哲(リ・ビョンチョル)氏が、ひと月ほどで軍の序列1位に復帰したことが分かった。朝鮮中央通信は29日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が「祖国解放戦争勝利」68周年に合わせて28日に中朝友誼(ゆうぎ)塔を参拝したと伝える中で、同行者として趙甬元(チョ・ヨンウォン)、李日煥(リ・イルファン)、チョン・サンハクの党書記3人に次いで李炳哲氏を紹介した。

 李炳哲氏は軍幹部の朴正天(パク・ジョンチョン)軍総参謀長、権英進(クォン・ヨンジン)軍総政治局長、李永吉(リ・ヨンギル)国防相より先に名前を挙げられた。同通信が公開した参拝写真でも、李炳哲氏は金正恩氏のすぐ左に立っており、他の軍幹部よりも序列が上であることがうかがえる。

 ただ、党書記の次に呼ばれたため、政治局常務委員には復帰していないとみられる。また、「元帥」服を着用していない点も注目される。元帥の階級と党中央軍事委員会副委員長に今もとどまっているかは定かでない。

 李炳哲氏は核やミサイルなど戦略兵器の開発を主導し、金正恩氏の信頼を得て超スピード出世を果たした。だが先月末、金正恩氏は新型コロナウイルスの防疫部門で重大な事件が発生したとして幹部を批判。李炳哲氏は政治局常務委員を解任された。

 今月8日に金正恩氏が祖父の金日成(キム・イルソン)主席の命日を迎えて錦繍山太陽宮殿を参拝した際は、2列目に並ぶ朴正天、権英進、李永吉の軍幹部3人の後ろ、3列目に政治局候補委員らと一緒に並んだ。