【安養聯合ニュース】韓国大法院(最高裁)が三菱重工業に元女子勤労挺身隊員らに対する賠償を命じた判決を巡り、同社の韓国内の債権について差し押さえを求めていた原告の家族が申請を取り下げたことが2日、分かった。

 

 法曹界によると、戦時中に三菱重工の軍需工場で働かされた元女子勤労挺身隊員の韓国人被害者ら4人の家族の弁護士が、ソウル近郊の水原地裁安養支部に差し押さえ解除と取り立て放棄の申請書を提出した。

 弁護士は「差し押さえ申請を取り下げた理由に関しては、今後報道資料を通じて明らかにする」と述べた。

 これに先立ち、原告の家族らは三菱重工が韓国農機メーカーのLSエムトロンと取引しているとして、先月初めにLSエムトロンが三菱側に支払う商品代金の債権差し押さえを裁判所に申請した。

 これを受け、水原地裁安養支部はLSエムトロンが三菱側に支払う商品代金約8億5000万ウォン(約8000万円)の差し押さえを認める決定を下した。

 一方でLSエムトロンは、同社が取引している企業は「三菱重工業エンジンシステム」であり、三菱重工との取引実績はないとして、債務は存在しないとの書面を裁判所に提出した。

 三菱重工業エンジンシステムは、三菱重工業が100%出資した子会社だ。