【ソウル聯合ニュース】来年3月の韓国大統領選を巡り、公認候補を選出するための最大野党「国民の力」の予備選が尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長と洪準杓(ホン・ジュンピョ)国会議員による2強の構図となり、両氏の競争も激しさを増している。

 最新の世論調査によると、野党候補では尹氏が支持率1位を守る中、洪氏が猛追する形となっている。洪氏が尹氏を上回る調査結果もあった。

 洪氏は16日、自身のフェイスブックで英国の朝鮮半島専門家、サセックス大のケビン・グレイ教授の書き込みを引用し、尹氏を間接的に批判した。グレイ氏は自身のSNSに「尹氏が大学生に対し、『肉体労働はアフリカのようなところでするもの』と話した」として、「このような人物が韓国の次期大統領になる可能性もあると考えると落ち込む」と投稿していた。

 洪氏は別の書き込みでは支持率で尹氏を上回った調査結果を紹介し、「秋夕(中秋節、今年は9月21日)が過ぎれば民心がさらに(私のほうに)傾く」と自信を示した。

 一方、尹氏は洪氏に対する直接的な批判は避けている。尹氏陣営の関係者は聯合ニュースに対し、「政権交代に向けた『ワンチーム』という認識の下で予備選が終わるまで候補同士の化学的な結合を考えたい」と述べた。ただ、尹氏の側近らは洪氏の猛追に動揺する気配を見せている。

 洪氏の浮上により、予備選への関心が高まっているとの見方もある。同党関係者は「李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事が過半数を得票した(与党の)『共に民主党』予備選に比べ、緊張感があるのではないか」と述べた。

 ただ、競争が過熱する場合、党内の亀裂が広がり、公認候補選出後の選挙体制に否定的な影響を与える可能性がある。同党の李俊錫(イ・ジュンソク)代表は16日の最高委員会議で、「最近、(相手候補に対する)行き過ぎた疑惑の提起が続いている」として、「疑惑の提起は確実な情報に基づかなければならない」と警告した。