【ソウル聯合ニュース】韓国政府は、新型コロナウイルスの感染対策と経済・社会活動を両立させる「ウィズコロナ」への転換を図る中で導入する一時的な制度として「ワクチンパス」を検討している。

 政府の中央事故収拾本部の孫映レ(ソン・ヨンレ)社会戦略班長は5日の定例会見で、「ワクチンパスは恒久的な制度ではなく、段階的に日常を回復していく期間に導入する制度」だと説明した。

 ワクチンパスは新型コロナワクチンの接種完了者らに発行する一種の証明書で、不特定多数が利用する施設へ出入りする際などに活用する。海外では接種日から6カ月間を有効期間とするケースがあるが、韓国ではまだ検討段階のため、パスの有効期間、利用範囲・方法などは決まっていない。

 政府は、ワクチンパスは未接種者の感染リスクを下げることが目的だとしている。

 孫氏は、日常を回復していく中では全体の感染者規模よりも重症者と死亡者を最小化することが重要であり、そのためには特に重症化率と致死率の高い未接種者の感染を抑えることが一段と重要になると説明。その上で、「未接種者の感染リスクの高い施設や活動、大規模イベントなどで流行が広がらないようコントロールすることがワクチンパスの目的だ」と説明した。

 未接種者に対する差別や仲間外れが起きないよう努める姿勢も示した。孫氏は「未接種者であっても、多くの外国ではPCR検査の陰性確認書などを提示することで接種者と同じように施設の利用やイベントへの参加を認めるといった措置を取っている」と説明した。