【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は10日、朝鮮労働党の創建76年を迎えて演説し、向こう5年間で住民の衣食住問題を解決すると強調した。朝鮮中央通信が11日に伝えた。金正恩氏が党創建記念日に演説するのは初めて。

 金正恩氏は「党の第8回大会が設定した5カ年計画の期間を国の経済を盛り立てて人民の食衣住問題を解決する上で効果的な5年、大変革の5年になるようにし、次段階の壮大な作戦を連続的に展開して世界がうらやむ社会主義強国を打ち立てるというのがわが党の決意と意志」を改めて表明したという。

 これまで党が進めてきた北朝鮮内部の事業に対する評価や今後の課題などにも言及した。一方、韓国と米国へのメッセージはなく、外交には触れなかった。

 演説の冒頭では「この10年間、わが党建設において」という文言があった。2011年末を金正恩政権の発足と見なし、10年の節目として党創建記念日に異例の演説を行ったとみられる。

 金正恩氏は2011年12月30日、父の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去(同月17日)を受けて最高司令官に推挙された後、翌年4月に党の第1書記と中央軍事委員長、政治局常務委員に任じられた。そのため、実質的な最高指導者ポストに就いたのは11年末ながら、金正恩政権の正式な発足は12年との見方が一般的だった。だがこの日の演説により、北朝鮮では11年12月を金正恩政権発足と見なしていることがうかがえた。