【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は12日、金融通貨委員会後のオンライン記者会見で、「来年は韓国経済が堅実な成長を続けるとみられ、物価上昇の勢いは予想より強まる可能性がある」と述べ、追加利上げを示唆した。

 韓国銀行はこの日の金融通貨委員会で、政策金利を年0.75%で据え置いた。同行は昨年3月、新型コロナウイルスの感染拡大により景気減速が予想されるとして年1.25%から過去最低の0.75%に引き下げ、同5月にはさらに0.25%利下げ。その後は据え置いていたが、今年8月、2年9カ月ぶりに利上げに踏み切り0.75%としていた。

 李氏は、景気の流れが予想通りなら、内外の環境変化なども見極めながら次の会議(11月)で追加利上げを検討できるとの考えを示した。市場でも、連続での引き上げは見送ったものの、最近の物価上昇や家計負債の増加など踏まえて韓国銀行が来月に利上げするとの見方が出ている。

 原油高による消費者物価の上昇に対応する観点からも利上げが必要ではないかとの問いに、李氏は「数カ月連続で消費者物価上昇率が2%を上回っている。インフレは最も重要な考慮事項の一つだ」と答えた。

 景気停滞下でインフレが進むスタグフレーションの懸念に対しては、「(韓国の)成長率は潜在水準を上回る堅実な流れを見せている」と線を引いた。

 ウォン安が進んでいることに関しては「必要なら市場の安定を図る計画だ」と述べ、必要に応じて介入する可能性を示唆した。