【ソウル聯合ニュース】韓国の徐旭(ソ・ウク)国防部長官は21日、北朝鮮が19日に発射した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)について詳細を分析中としつつも、「初歩の段階」との見解を示した。国会国防委員会による国政監査で答弁した。

 徐氏は野党議員から北朝鮮がSLBMを実戦配備する時期を尋ねられると、「北の国防発展展覧会でも(SLBM)3種が登場するなど、(北朝鮮が)ずいぶん努力しているようだが、発射プラットフォーム(潜水艦)に搭載するものであり、初歩の段階なのではないかと考える」と答えた。また「SLBMは発射それだけで分析するものではない。発射プラットフォームの問題や、発射後にプラットフォームが安定的に運用されるかどうかなどを見極めなければならない」と説明した。

 北朝鮮は潜水艦からの新型SLBM発射実験が成功したと主張しているが、徐氏は発射後の潜水艦運用などについて詳しく分析する必要があるとみているようだ。

 韓国国防科学研究所(ADD)のパク・ジョンスン所長も、与党議員から北朝鮮と韓国のSLBMの比較を求められると、「SLBMそのものだけでなくプラットフォームとあわせた完全体としてみれば、5年以上の開きがあるのでないかと思う」と答えた。具体的に、北朝鮮が「新浦級」潜水艦(2000トン級)の艦橋に発射管を設置するという一般的でない方法を取ったと説明し、「新浦級は試験用潜水艦の役割に近かったと判断する」と述べた。韓国は9月に、潜水艦からのSLBM発射実験に成功している。

 徐氏はまた、北朝鮮のSLBMの迎撃可否について問われ、「可能だと判断する」と答えた。

 国連安全保障理事会決議の違反にあたる北朝鮮のSLBM、極超音速ミサイル発射を「安保に対する挑発」と野党議員が指摘したことに対しては、当局の用語としては、北朝鮮による「脅威」と見なせるとした。「挑発」は、領空または領土、領海、国民に被害を及ぼすことを差すという。

 徐氏は今回のSLBM発射について、「韓米の情報当局間で事前に(発射の)兆候を探知し、綿密に注視していた」と説明。探知した内容と公開された映像を踏まえた見解として、「新型の短距離弾道ミサイルの水中発射で、コレ(鯨)級潜水艦と判断している」とした。

 一方、韓国軍当局が北朝鮮のミサイル発射を1発、日本側は2発と、異なる判断を示したことを問われると、「私たちの探知資産は近距離で捉えた。多くの根拠により、私たちが正しいと思う」と答えた。 

 韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)に関しては「作動している」とし、韓日間で情報共有ができているかとの質問に「隣接する部隊のように常にというわけではないが、(日本側の)要請に応じて(事後に)行っている」と説明した。