【ブダペスト聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の欧州歴訪中に日本の岸田文雄首相との首脳会談が実現しなかったことについて、韓国青瓦台(大統領府)の高官は3日(現地時間)、「首脳会談を含め、(日本との)対話に向け開かれているという立場だ」と述べた。文大統領の最後の訪問先であるハンガリー・ブダペストで記者団に語った。

 英グラスゴーで開催された国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)首脳級会合には韓日の両首脳も出席した。外交筋の間では両首脳の対面の可能性に注目が集まったが、実現には至らなかった。現地での日程を終えた文大統領は2日午後にハンガリーへ出発した。岸田氏はその数時間前に到着したばかりで、会談は現実的に難しかったとの分析もある。

 青瓦台関係者は、岸田首相の会合出席が直前になって決まり、現地滞在時間はごく短く、100カ国以上が集まる大規模な会合の中で韓日首脳の動線も重ならなかったと説明した。

 ただ、「文大統領が岸田首相の就任時に祝意の電話でも述べたように、韓日関係の未来志向的な発展に向け、ともに努力していくという立場には変わりがない」と強調した。首脳会談が開かれなかったことで、強制徴用と旧日本軍慰安婦被害者の賠償問題を巡るあつれきが長引きかねないとの懸念もあるが、青瓦台として首脳間の対話に向け引き続き努力する姿勢をあらためて示したといえる。

 一方、先月末にイタリア・ローマで開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、文大統領は会場でバイデン米大統領と2〜3分話を交わした。この青瓦台関係者は「首脳会談は行わなかったが、朝鮮半島平和について話し合い、友好を深める機会になった」と評した。