【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が5日、9日間の欧州3カ国歴訪を終えて京畿道・城南のソウル空港(軍用空港)に到着した。

 文大統領はイタリア、英国、ハンガリーを相次いで訪問した。バチカン(ローマ法王庁)でローマ教皇フランシスコと会談し、イタリア・ローマで主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)、英グラスゴーで国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)首脳級会合にそれぞれ出席した。

 帰国した文大統領の前には、重要な国内外の課題が山積している。

 文大統領は歴訪中、教皇に北朝鮮訪問を提案し、朝鮮半島平和への機運醸成に乗り出しており、今後は米国との緊密な協議の下で南北対話や米朝交渉進展の糸口を探ることに集中するとみられる。

 歴訪中は日本の岸田文雄首相との対面が実現せず、韓日関係をこの先どう改善していくのかも課題として残った。

 国内では、全国民に対する支援金の追加給付を巡って与党と政府の間にあつれきが生じており、青瓦台(大統領府)がどう調整を図るのかに関心が集まっている。革新系与党「共に民主党」の大統領選候補の李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事は全国民への支援金給付を訴えている一方、金富謙(キム・ブギョム)首相は財政に余力がないとして難色を示している。

 また、大統領選が約4か月後に迫り、青瓦台は文大統領が選挙中立違反との指摘を受けないよう注意を払う必要もある。