南北離散家族のビデオレター2万4万通 今も北朝鮮に届けられず
統一部は2005年から大韓赤十字社と共同で、離散家族のビデオレターを製作している。同部によると、今年の1004通を含め、これまでに2万4077通を製作した。
ビデオレターは、家族の紹介や家族が離れ離れになったいきさつ、ふるさとの思い出、北朝鮮にいる家族に伝えたい言葉などが10分程度にまとめられており、USBメモリーに保存して本人に提供している。この先、北朝鮮側と合意すれば、北朝鮮側の家族に届けられるよう、大韓赤十字社が保管する。
南北首脳は18年9月に平壌で首脳会談を開催した際、南北離散家族についてビデオレターの交換などに合意した。だがその後、南北関係は膠着(こうちゃく)状態に陥り、実現していない。
離散家族の高齢化を受け、統一部は14年から離散家族の遺伝子情報の収集とデータベース化にも取り組んでいる。離散を体験した世代の死去後でも、南北の子孫が家族関係を確認できるようにするため。今年までに2万5149人が参加した。