韓国統一部 朝鮮半島の平和進展「南北の意志と協力が重要」
李氏は、北朝鮮が先ごろ開催した朝鮮労働党の中央委員会総会で食糧問題の解決や農村の生活環境改善など、経済・生活問題を集中的に議論したことに言及し「南北間の対話を速やかに再開し、北が総会で提示した重点的な問題など、多様な分野で南北間の実質的協力が進展するよう努力する」と述べた。
その上で、現時点が朝鮮半島の平和と南北関係発展に向けた南北の意志と協力が何よりも重要な時だと認識していると強調した。
朝鮮戦争終戦宣言の推進については「未完の平和を持続可能な平和として制度化する努力を続けていくことが政府の一貫した立場だ」としながら、韓米連携や国際社会との協力によって終戦宣言を進展させるよう努力すると述べた。
李仁栄(イ・イニョン)統一部長官は、この日午後にテレビ会議形式で仕事始め式を開き、職員らとこうした認識を共有して朝鮮半島の平和進展に向けた覚悟を示す予定だ。
一方、李報道官は、1日に北東部・江原道で民間人とみられる1人が南北軍事境界線を越え、北朝鮮入りした事件に関する統一部の対応を問われると「今後の調査結果などを見ながら、関係機関との協議を経て追加措置の必要性などを検討する」と答えた。
軍や警察などが調査中であることから、統一部は南北共同連絡事務所を通じて北朝鮮に連絡するなどの措置は取っていないという。