【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は5日、北東部・江原道の江陵と猪津を結ぶ鉄道建設事業の着工式に出席し、「けさ、北が未詳の短距離発射体を発射した」として、「緊張が生まれ、南北関係の停滞がさらに深まるという憂慮がある」としながらも、「このような状況を根源的に克服するためにも(北朝鮮との)対話を中断してはならない」と述べた。

 猪津駅は北朝鮮の鑑湖駅につながる。同事業が完成すれば、南東部・釜山から北朝鮮の豆満江までつながることになる。文大統領が着工式に出席したのは南北関係が膠着(こうちゃく)状態にある中、任期末まで朝鮮半島平和プロセスの進展に最善を尽くす意向を示したものとみられる。

 猪津駅と鑑湖駅は2002年の南北合意に基づき07年に結ばれた。

 韓国青瓦台(大統領府)は江陵―猪津区間が開通すれば、朝鮮半島の統合鉄道網の構築を通じ、ユーラシア大陸鉄道網と結ばれる足がかりになると説明した。

 文大統領はこの鉄道網構想について、18年の南北首脳会談で署名した板門店宣言で南北が最優先で推進することで一致した東海線と京義線の南北連結への意志を象徴的に示すものだと評価。朝鮮半島の平和と繁栄を実現するため努力する考えを強調し、南北の鉄道協力を通じた南北共同体の準備に関心を示すよう呼びかけた。