米が国連制裁対象の追加要請 「緊密に意思疎通」=韓国外交部
トーマスグリーンフィールド米国連大使は12日(現地時間)、北朝鮮が昨年から実施した6回の弾道ミサイル発射を踏まえ、国連で北朝鮮制裁を提案するとツイッターに投稿した。韓国外交部は米国が提案するとした制裁について、国連安全保障理事会が新しい決議を採択するものではなく、従来の制裁対象に個人・団体を加える方式だと説明している。
米財務省と国務省は同日、北朝鮮の大量破壊兵器と弾道ミサイル開発に関与した北朝鮮国籍の6人とロシア人1人、ロシアの1団体を独自の制裁対象に加えたと発表。この一部を安保理制裁対象にも指定するよう安保理の北朝鮮制裁委員会に提案したもようだ。
崔氏は「韓米は緊密な意思疎通を続けている」として、「対北制裁決議が忠実に履行されるよう、米国や国際社会と緊密に協議している」と述べた。
一方、韓国の外交部当局者は制裁対象を追加する必要性に韓国も共感しているかに関して、記者団に「(米国と)憂慮を共有している」と答えた。
北朝鮮制裁委員会のホームページによると、安保理の制裁リストが更新されたのは2018年が最後で、米国の提案が受け入れられれば4年ぶりの更新となる。ただ、決定は全会一致が原則のため、常任理事国の中国とロシアが反対すれば不可能になる。過去、制裁対象の追加要請が一部の安保理理事国の反対で実現しなかった例があったようだ。