中東歴訪中の文大統領 北朝鮮ミサイル発射受け「状況安定に万全を」
北朝鮮は14日に列車から短距離弾道ミサイル2発を発射したばかりで、今年に入っては4度目の発射となる。
文大統領はUAEなど中東3カ国歴訪に同行する予定だった徐薫(ソ・フン)国家安保室長を国内に残し、北朝鮮の動向を注視するよう指示していた。
一方、青瓦台は国家安全保障会議(NSC)常任委員会の緊急会議を開き、対応策を協議した。
青瓦台によると、NSCは北朝鮮が今年に入って4度もミサイルを発射する極めて遺憾な状況が続いているとして、その背景や影響などについて議論した。また北朝鮮の動向を注視しながら必要な措置を講じる方針を確認するとともに、朝鮮半島情勢がこれ以上悪化せず安定を回復するためには早期の対話が重要であることを強調。北朝鮮や関係国と対話再開に向けた取り組みを一層強化することにした。
青瓦台は今回も「挑発」との表現は使わなかった。北朝鮮が昨年9月15日に弾道ミサイルを発射した際は「ミサイル発射の挑発に深い憂慮を表明する」としたが、それ以降は「挑発」との表現を使っていない。南北対話の可能性を踏まえ、刺激的な表現を使用していないようだ。