【大邱聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領が8日、動画投稿サイト「ユーチューブ」に、自身の側近で6月の大邱市長選への出馬を宣言した柳栄夏(ユ・ヨンハ)弁護士への支持を表明するとともに後援会長を務めることを伝える動画を投稿した。昨年末に特別赦免(恩赦)で釈放された後、初の政治活動となる。

 健康状態が悪化してソウル市内の病院に入院していた朴氏は3月下旬に退院し、故郷の南東部・大邱に新たに構えた自宅へ移った。

 朴氏はこの日、5分弱の動画を通じて大邱市民にメッセージを送った。大邱は個人より国をまず考える精神が根付いている都市だとした後、父親の朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領も国を第一に考えて韓国の近代化を導き、今の韓国が先進国に飛躍する礎を築いたと言及。さらに「私も父の遺志を尊び、全国民が幸福な時代を開き、韓国を世界から信頼される先進国に定着させたいという切なる夢を持った」と述べた。

 朴氏は大邱市長選出馬を宣言した柳氏について、自身が最も苦しい時間を過ごしたこの5年間、寄り添い続けてくれた人物だと説明した上で、「私は夢をかなえることができなかったが、その夢を、私の故郷で柳氏の故郷でもあるここ大邱で柳氏が私に代わって成し遂げてくれるものと信じている」と強調。「小さいながら力を添え、柳栄夏候補を後援する」との言葉で締めくくった。

 朴氏のメッセージ発信を受け、同じく大邱市長選への出馬を表明している保守系最大野党「国民の力」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)国会議員は8日にフェイスブックを更新した。大邱市長選が政策対決の場でなく、前大統領や次期大統領の威光を競い合う選挙に変わってしまったと指摘し、「実に遺憾」と嘆いた。