【ソウル聯合ニュース】米政府系放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は19日、北朝鮮が南東部の景勝地、金剛山にある韓国企業所有のゴルフ場を撤去したと報じた。

 衛星画像サービスを手がける米プラネット・ラボの写真を分析した結果、ゴルフ場にある八つの建物と外壁が解体され、コンクリートの土台だけが残っているという。北朝鮮は10日ごろから解体作業を始め、8日間ほどで撤去作業を事実上終えた。

 一方、金剛山にある韓国側施設の海金剛ホテルの解体作業も進んでいるもようだ。VOAによると、7階建てのホテルは1〜3階程度のみが残っている。

 このペースなら近いうちに金剛山にある韓国側施設すべてが撤去されるとみられる。

 ゴルフ場は北朝鮮が韓国企業の現代峨山に賃貸した敷地168万5000平方メートルをリゾート運営会社アナンティが転借して建てた施設。海金剛ホテルは南北交流が活性化していた2000年にオープンし、現代峨山が所有・運営していた施設だ。金剛山観光は南北協力事業として行われたが、2008年に韓国人観光客が北朝鮮兵により射殺された事件を受けて中止されている。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は2019年10月に金剛山を視察した際、「見るだけで気分が悪くなる」として韓国側施設の撤去を指示。北朝鮮は同年12月、韓国に対し2020年2月までに金剛山にある韓国側施設を撤去するよう求めた。今年に入って本格的な解体作業に着手したとみられる。

 韓国の統一部は今月8日、海金剛ホテルの解体に強い遺憾を示し、11日に撤去状況を通知するよう要請したが、北朝鮮は回答していない。