現代自動車 逆風下でも営業益が約8年ぶり高水準=1〜3月期
高級車ブランド「ジェネシス」やスポーツタイプ多目的車(SUV)が好調だったことに加え、ウォン安が有利に働いた。
ただ複合的な外部リスクが続くとみられており、4〜6月期も経営環境は厳しくなる見通しだ。
1〜3月期の営業利益は2014年の4〜6月期に記録した2兆872億ウォン以来、約8年ぶりの高水準で営業利益率は6.4%だった。
世界販売台数(出荷台数ベース)は前年同期比9.7%減の90万2945台だった。
国内市場では電気自動車(EV)「アイオニック5」、軽自動車のSUV「CASPER(キャスパー)」、ジェネシスの大型セダン「G90」などが好調だったが、半導体不足や、中国が一部地域の都市封鎖(ロックダウン)に踏み切ったことによる部品不足の影響で前年同期比18.0%減の15万2098台だった。
海外販売は半導体不足による生産遅延で、欧州を除くほとんどの地域で販売が減り、同7.8%減の75万847台だった。
売上高は前年同期比10.6%増の30兆2986億ウォンだった。
経常利益は2兆2786億ウォン、当期純利益は1兆7774億ウォンだった。
同社は今後も厳しい経営環境が続くと見通した。新型コロナウイルスの世界的な流行が収束し、半導体不足が徐々に回復するものの、中国の都市封鎖による部品不足が続くことや、主要国の対立などの影響による原材料の高騰など、不確実性が高まると予想した。