【ソウル聯合ニュース】5月9日に退任する韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は26日に放映されたJTBCテレビとのインタビューで、尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領が北朝鮮への先制攻撃に言及したことについて、「国家指導者として適切ではない」と指摘した。

 このところ北朝鮮が挑発行為を続け、文政権が提唱した朝鮮半島平和プロセスが結果的に効果を出せなかったとの指摘に関しては、「ではこの5年間の平和はどこに行ったのか」と反論し、「(南北関係の進展が)実現しなかったことへの残念さはあるが、批判されるものではない」と述べた。

 朝鮮半島問題を韓国が主導するという「運転者論」は虚構だったとの指摘については、「政権発足初期は北の核実験などが繰り返され、戦争危機が高まっていた」と振り返り、「これを解消して対話局面に転換させたことでも私もトランプ前米大統領も正当な評価を受けなければならない」と強調した。 

 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)については「評価しない。今は評価するのに適切な局面ではない」と述べるにとどめた。過去には金氏を肯定的に評価していたとの質問には「そのときは良い対話のパートナーだったが、今、北は大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した。『レッドライン』を越えた」とした上で、「対話の完全な断絶につながるかは確かではない。新政権が対話再開の努力をしなければならず、北が合理的な選択をすることを望む」と述べた。

 北朝鮮への対応が緩かったとの指摘には「軍事衝突なく制裁する方法がない状態で感情をそのまま表現することが賢明なことなのか」と反論した。

 韓国も核を保有すべきだとの主張については「現実的に不可能だ」とし、「北東アジアで核拡散が続く可能性がある。政治家が慎むべき主張であり、とんでもない主張だ。叱る必要がある」と強く批判した。

 文政権が進めた朝鮮戦争の終戦宣言に関しては、「韓米では意見が一致したが、道のりは遠く、日が暮れた」として、「時間がなかったのが残念だ。次期政権で対話が続くことを望む」と述べた。