【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の当局者は28日、脱北者団体「自由北韓運動連合」が同日に北朝鮮体制を非難するビラを北朝鮮向けに散布したと明らかにしたことに関し、「関係機関と協力しながら事実関係の把握に努めている」と記者団に説明した。団体は、25〜26日に北朝鮮との軍事境界線に近い京畿道金浦市から、大型風船を使って100万枚のビラを北朝鮮側に飛ばしたと主張している。

 この当局者は、「改正南北関係発展に関する法律」は北朝鮮との境界地域の住民の生命と安全を守るため制定されたとしながら、「法が制定の趣旨通り履行されるよう努力するというのが基本的な立場だ」と述べた。

 昨年3月に施行された改正南北関係発展に関する法律は、南北軍事境界線付近での拡声器を使った北朝鮮向け放送やビラ散布などを禁じている。違反した場合は3年以下の懲役か3000万ウォン(約306万円)以下の罰金に処すると定めた。

 一方、次期政権の統一部長官に指名された権寧世(クォン・ヨンセ)氏は同法に否定的な考えを示している。権氏が統一部長官に就任した場合、国会での与野党の議席数を踏まえると直ちに法改正は難しいとしても、脱北者団体のビラ散布に対する取り締まりが今より緩和されるとの観測も出ている。