【ソウル聯合ニュース】韓国統一部のチャ・ドクチョル副報道官は9日の定例会見で、近ごろ北朝鮮の開城工業団地で車両の動きを捉えたと明らかにした。北朝鮮が開城工業団地内の韓国企業の生産設備を無断で再稼働させる動きがあるとの報道に関しこのように返答した。同団地は韓国と北朝鮮による経済協力事業だが、韓国は2016年に操業を全面停止している。 

 チャ氏によると、統一部は先月26日、南北共同連絡事務所を通じて北朝鮮側に説明を求めたが、これまでのところ返答はない。同氏は「開城工業地区に関連する一切の問題は、南北間の協議を通じて解決しなければならない」と強調した。

 開城工業団地で車の動きが捉えられたのは、先月21日に同団地内で火災が発生した後とされる。韓国では、北朝鮮が団地に残る韓国生産設備を無断で稼働させており、その過程で火災が発生したとの見方も出た。

 統一部の関係者は電話取材に対し、「車の動きが何を意味するかはさらに分析と確認が必要で、北の動向を注視している」と答えた。そのうえで、北朝鮮が韓国企業の設備を無断で稼働させている可能性を含め、あらゆる可能性を考えていると述べた。

 一方、チャ氏は、北朝鮮が4日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)、7日に潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とそれぞれ推定される弾道ミサイルを発射したことを「国連安全保障理事会決議の明白な違反」と見なした。通常は翌日にミサイル発射を報じる北朝鮮メディアが4日と7日の発射を一切取り上げていないことに関しては「現時点では北の動向を綿密に見守っている」と答えた。さまざまな可能性を踏まえて総合的に判断する考えを示した。

 北朝鮮で通算7回目となる核実験の準備とみられる動きがあることに対しては、韓米の情報当局が北朝鮮北東部・豊渓里の核実験場の様子を綿密に監視していると説明した。また、「政府は緊密な韓米連携を土台に、あらゆる可能性に対する備えの態勢を維持する」と強調した。