【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の任期が10日午前0時、始まった。尹大統領はソウル・竜山に設けられた大統領執務室の地下にある国家危機管理センター状況室(地下バンカー)で軍の統帥権を受け継ぐことで公務を開始した。

 徐旭(ソ・ウク)国防部長官が憲法に基づき、国軍統帥権が与えられたことを報告。合同参謀本部議長が北朝鮮の軍事動向や軍の対応態勢を報告した。国家安保室は「大統領は朝鮮半島の安保状況が厳しい中、確固たる軍事対応態勢を維持することを強調した」と明らかにした。

 韓国の歴代大統領は就任初日に政権引き継ぎ委員会や自宅で合同参謀本部から電話で報告を受けることで任期を始めていた。尹大統領が国家危機管理センターで報告を受けたのは大統領執務室の移転による「安保の空白」を巡る懸念を払拭(ふっしょく)するとともに、北朝鮮の相次ぐ挑発行為で朝鮮半島の緊張が高まっていることに対応する狙いがあるとみられる。

 国家危機管理センターは国家安全保障会議(NSC)などが開かれる場所で、文在寅(ムン・ジェイン)政権までは青瓦台(大統領府)にあったが、大統領執務室の移転により竜山に設置された。