【ソウル聯合ニュース】韓国政府は、北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射を巡って11日午後(現地時間)に開催された国連安全保障理事会の公開会合で、北朝鮮の非核化の目標として「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化(CVID)」について言及した。

 

 外交部などによると、趙顕(チョ・ヒョン)国連大使は会合で、「北がCVIDによって朝鮮半島の持続可能な平和実現に向けたわれわれの努力に応じるよう促す」と述べた。

 北朝鮮はこれまでCVIDに強い拒否感を示してきた。このため、尹錫悦(ユン・ソクヨル)新政権の発足後、韓国政府が初めて出席した北朝鮮のミサイル関連の安保理公開会合でCVIDという表現を使ったのは、新政権の対北朝鮮政策の基調を示すものではないかとの見方が出ている。

 趙氏は、文在寅(ムン・ジェイン)前政権当時の3月に北朝鮮のミサイル発射を受けて開催された安保理の緊急の公開会合で「ここ数年にわたり、政府は北と朝鮮半島の完全な非核化と恒久的平和を進展させるための対話再開に努力を惜しまなかった」と述べ、「完全な非核化(CD)」という表現を用いた。

 外交部の当局者は、CVIDという表現を使用したことは北朝鮮へのアプローチの変化を意味するかとの質問に対して「観測に値する事案だ」と述べるにとどめ、具体的な回答は避けた。また「表現が変わることはあるが、北の非核化と人権重視、われわれの平和的な解決の努力に北が参加し、応じなければならないという部分は一貫して強調してきた」と説明した。

 韓国は安保理の理事国ではないが、利害当事国として今回の会合に出席した。

 今月の安保理議長国である米国は、北朝鮮に対する原油・石油精製品の輸出量上限を半減する内容を盛り込んだ新たな制裁決議案を巡り、今月中の採択を目指して理事国と議論を進めている。ただ、常任理事国の中国とロシアが追加制裁に否定的なため、実際に採択されるのは難しいとの見方が優勢だ。