【ソウル聯合ニュース】韓国軍の合同参謀本部は12日、北朝鮮が同日午後6時29分ごろ、平壌・順安から朝鮮半島東の東海上に短距離弾道ミサイル3発を発射したと発表した。北朝鮮のミサイル発射は10日に韓国で尹錫悦(ユン・ソクヨル)新政権が発足してから初めて。同本部によると、飛距離は約360キロ、高度約90キロで、最高速度はマッハ5(音速の5倍)。軍と情報当局はこのミサイルを北朝鮮が「超大型放射砲」と呼ぶ短距離弾道ミサイル「KN25」と推定しているようだ。

 超大型放射砲の発射は2020年3月以来約2年ぶり。この日は3発を約20秒間隔で発射したとされる。

 北朝鮮によるミサイル発射は今月7日の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射以来で、今年に入って16回目。北朝鮮はこの日、新型コロナウイルス感染者の発生を初めて公表し、防疫のレベルを「最大非常防疫体系」に転換したと発表した。このためコロナ対策に総力を挙げ、核実験や武力挑発などは控えるとの見方も出ていたが、これまでの計画通りに「国防力強化」の方針を維持するようだ。

 韓国大統領室の国家安保室はミサイル発射を受けて、金聖翰(キム・ソンハン)室長主宰で安保状況点検会議を開き、「重大な挑発」と強く糾弾した。北朝鮮の相次ぐミサイル発射を「朝鮮半島と北東アジアの緊張を高め、国際的な平和と安全を脅かす挑発行為」と批判。韓国政府は確固とした備えを維持し、国際社会と緊密に連携していくと表明した。その上で「北の挑発に対し、安全保障状況への客観的評価を通じて実質的かつ厳正な措置を取る」とした。