【ソウル聯合ニュース】韓米両首脳が朝鮮半島全域の航空作戦を指揮する韓国空軍作戦司令部の航空宇宙作戦本部(KAOC)を訪れる見通しであることが20日、分かった。

 複数の韓国政府筋によると、バイデン米大統領が3日間の韓国滞在の最終日に当たる22日、出国に先立ちソウル近郊の烏山空軍基地の地下バンカーにあるKAOCを訪問することを韓米が最終調整中とされる。

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は見送りのため烏山まで同行する予定になっていることから、両首脳が有事の陸・海・空軍のミサイル作戦を指揮する韓米空軍の最上位級の指揮組織であるKAOCをそろって訪れ、連合航空作戦の状況について報告を受ける見通しだ。

 北朝鮮がミサイル発射を繰り返す中、両首脳が連合防衛を象徴する同所を訪問することで強固な韓米同盟を誇示すると同時に北朝鮮に警告のメッセージを発する狙いがあるとみられる。

 KAOCは実質的に韓国軍の「戦略司令部」の役割を果たす組織で、朝鮮半島空域の在韓米空軍の兵器もコントロールする。平時は朝鮮半島の上空を出入りする全ての航空機を識別し、敵性国家の航空機には即座に対応措置を取る。

 加えて、北朝鮮の核・ミサイルに対応する「韓国型3軸体系」のうち、ミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃するキルチェーン、発射されたミサイルを迎撃する韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)を統合運用する「K2作戦」の遂行任務も負っている。

 2016年の北朝鮮による4回目核実験と長距離ミサイルの発射などを機に韓米の軍当局間の情報共有システムを強化する必要性が指摘されたことを受け、KAOCは米インド太平洋軍司令部や在日米軍司令部などとオンラインでつながるデータリンクシステムも備えているという。

 訪韓した米大統領がKAOCを訪れたケースは過去にないとされる。

 金泰孝(キム・テヒョ)国家安保室第1次長は18日、韓米首脳会談に関する記者会見で、両首脳が「経済安全保障」と「安保」をキーワードに1日ずつ共同日程を行うと伝えていた。