【ソウル聯合ニュース】北朝鮮がバイデン米大統領の韓国・日本訪問直後の25日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を含む弾道ミサイル3発を発射した。新型ICBM「火星17」と推定されるミサイルとロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンデル」の北朝鮮版と呼ばれるミサイルを発射し、韓米のミサイル防衛網の無力化を狙った可能性がある。これらのミサイルはいずれも核弾頭の搭載が可能だ。韓国と米国、日本を狙った「核先制攻撃」能力を誇示する思惑もあるとみられる。韓国と米国は北朝鮮の弾道ミサイル発射に対抗し連合地対地ミサイル射撃を実施するなど、4年10か月ぶりに共同対応を取った。

 韓国軍合同参謀本部は北朝鮮が同日午前6時と同37分、同42分ごろ、平壌郊外の順安から朝鮮半島東の東海上に弾道ミサイルを発射したと明らかにした。最初に発射したものはICBMとみられ、飛行距離は約360キロ、高度は約540キロと探知した。韓国軍当局は北朝鮮が3月に発射実験に失敗した新型ICBM「火星17」の可能性があるとみている。2発目と3発目は短距離弾道ミサイルの可能性がある。2発目のミサイルは高度約20キロで消失したという。3発目のミサイルは短距離弾道ミサイル(SRBM)と推定され、飛行距離は約760キロ、高度は約60キロと探知した。

 通常角度で発射する場合、米本土を狙えるICBMや韓国と在日米軍基地を射程に収める短距離弾道ミサイルを発射し、挑発のレベルを高めた。

 韓米両軍は強力な対応に乗り出した。韓国軍は地対地ミサイル「玄武2」、米軍は「ATACMS」を1発ずつ東海上に発射する連合地対地ミサイル射撃を実施した。北朝鮮の挑発行為に対する韓米両軍の共同対応は2017年7月以来、4月10か月ぶりとなる。

 また、韓国空軍は前日に北朝鮮の弾道ミサイル発射の兆候を事前に捉え、F15K戦闘機約30機が武装して地上滑走する「エレファント・ウオーク」を実施した。

 合同参謀本部は「わが軍の武力示威は北のICBM発射などいかなる挑発にも断固として対応するという意志と圧倒的な戦力で挑発原点を精密に攻撃できる能力と態勢を整えていることを見せた」と説明した。その上で、「北のICBM発射は自らが国際社会に約束したICBM発射猶予を再び破棄したもので、国連安全保障理事会決議違反であり深刻な挑発行為」とし、「追加挑発に備え関連動向を監視しながら常時、圧倒的な勝利を保障できる万全の対応態勢を維持している」と明らかにした。