◇統一地方選で与党圧勝 尹政権の国政運営にも弾み

 韓国で1日、統一地方選が投開票され、保守系与党「国民の力」が圧勝した。同党は17の広域自治体(市・道)首長選のうち12カ所で勝利し、革新系最大野党「共に民主党」を圧倒した。3月の大統領選で5年ぶりの政権交代を実現した国民の力が、尹錫悦(ユン・ソクヨル)新政権下で初めての全国規模の選挙で圧勝した。地方の政治権力の構図が再編され、国会で少数与党の尹政権の国政運営にも弾みがつきそうだ。

◇統一地方選惨敗の最大野党 執行部総退陣へ

 共に民主党は2日午前、非公開の非常対策委員会を開き、1日に投開票された統一地方選での惨敗を受けて対応策を話し合う。共同非常対策委員長の尹昊重(ユン・ホジュン)氏とパク・チヒョン氏は、敗北の責任を取って執行部の総退陣を宣言する見通しだ。ただ、リーダー不在の状況で誰が臨時のかじ取り役を担うかなどを巡って激論が続くと予想される。

◇安哲秀氏が国会議員補選で当選 次期大統領選に再挑戦か

 統一地方選と同時に実施された国会議員補選で、首都圏の京畿道城南市の選挙区から出馬した国民の力の安哲秀(アン・チョルス)氏が当選した。共に民主党の前身の革新系「新政治民主連合」、国民の力と合併した中道系「国民の党」に続き、今回は保守陣営の中心である国民の力の所属として議員バッジを付けることになった。政界では、前回の大統領選で尹錫悦氏との候補一本化により大統領の夢を断念した安氏が次期大統領選に再挑戦する可能性が高いとみている。

◇国会議員初当選の李在明氏 体面保つも責任論浮上

 3月の大統領選で尹錫悦氏に惜敗した共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)氏が、首都圏の仁川市の選挙区から出馬した国会議員補選で初当選した。統一地方選で同党の敗色が濃くなる中で唯一の勝利とみられていたが、最大の激戦区とされた京畿道知事選で同党の金東ヨン(キム・ドンヨン)氏が勝利を収めたことで、党総括選挙対策委員長を務めた李氏は最低限の体面を保ったと評価される。ただ、統一地方選では首都圏のソウル市と仁川市をはじめ全国的に敗北したことで李氏も責任論から逃れることはできないとの見方もあり、今後の動きが注目される。

◇新規コロナ感染者 9898人

 中央防疫対策本部は、2日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から9898人増えたと発表した。重症者は176人、新たな死者は15人だった。

◇暑かった5月 電力需要過去最高に

 韓国電力取引所によると、5月の月平均最大電力は前年同月比4.5%増の6万6243MW(メガワット)で、2005年に統計を取り始めてから5月としては過去最高となった。新型コロナウイルスの影響で減少が続いていた電力需要が回復し、早くから暑さが始まったことで電力需要が増加したと分析される。