【シンガポール聯合ニュース】韓国国防部によると、李鐘燮(イ・ジョンソプ)同部長官と中国の魏鳳和国務委員兼国防相がシンガポールでのアジア安全保障会議(シャングリラ会合)開催を機に、10日に現地で会談する。韓中の国防相による対面の会談は2019年11月以来、2年7か月ぶり。具体的な議題は明らかにされていないが、両氏は北朝鮮をはじめとする朝鮮半島情勢と両国間の懸案事項を話し合うとみられる。

 北朝鮮は7回目の核実験に踏み切る可能性があり、弾道ミサイルも繰り返し発射するなど朝鮮半島の緊張が高まっている。韓中国防相はこうした情勢に関し互いに認識を共有し、緊張の緩和に向け意見を交わすと予想される。

 米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」が配備されている韓国南部・慶尚北道星州郡の在韓米軍基地に関し、中国が立場表明するとの観測もある。韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)新政権は基地運用の正常化を進めようとしている。

 韓中はまた、韓国防空識別圏(KADIZ)での偶発的な衝突の防止策など、国防交流・協力の増進も話し合う見通しだ。

 国防相会談に先立ち、韓中は今月2日に国防政策に関する実務会議をテレビ会議形式で開き、両国の海・空軍間の直通電話(ホットライン)増設などに合意している。

 李氏は10日にシンガポールで、中国の他にカナダ、ニュージーランド、シンガポールの国防相とも個別に会談する予定だ。

 アジア安全保障会議は02年から毎年シンガポールで開かれているが、過去2回は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止され、今回は3年ぶりとなる。12日までの開催で、初日の10日には日本の岸田文雄首相が基調講演を行う。