【ソウル聯合ニュース】韓国防疫当局は15日、新型コロナウイルスの流行が落ち着いている中でも海外からの入国者の感染確認が急増していることに関し、国内で感染が広がる可能性は高くないとして入国規制の緩和措置を維持する姿勢を示した。

 保健福祉部の中央事故収拾本部の孫映レ(ソン・ヨンレ)社会戦略班長は記者会見で、今年1〜4月に1612人を対象に実施した新型コロナの抗体陽性率の調査で94.9%がワクチン接種や自然感染により抗体を獲得しているという結果が出たことを挙げ、「この程度の免疫状況なら、海外から入ってくる新型コロナウイルスが広がる可能性は最小限に低くなり得る」と説明した。そのうえで、当面は入国規制を強化するより、国内の安定した感染状況と医療体制の余力、抗体保有率などを考慮して規制の緩和を継続する方が望ましいとの認識を示した。

 中央防疫対策本部によると、15日午前0時までの24時間に国内で新たに確認された新型コロナ感染者数は9435人だった。このうち海外からの入国者の感染確認が104人で前日より63人多く、3月11日(106人)以来の100人超えとなった。

 3月は変異株・オミクロン株の流行がピークに達していた時期だが、今は当時より新規感染者が大幅に減っているにもかかわらず、入国者の感染確認が増加している。入国者の隔離義務解除や国際線の増便などの入国規制緩和で入国者が増えている影響との分析もある。

 最近では、オミクロン株より感染力の強い同株の派生型の感染確認も増えている。先週(5〜11日)のオミクロン株派生型の感染確認は67件で、前の週に比べ32件増えた。

 韓国では今月8日から、ワクチン未接種者を含めた全ての入国者の入国後の隔離が不要になった。ただ、入国前にPCR検査か迅速抗原検査の陰性証明書を提出し、入国後3日以内にPCR検査を受ける必要がある。