【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が7日発表した2022年4〜6月期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は14兆ウォン(約1兆4600億円)で前年同期比11.4%増加した。売上高は20.9%増の77兆ウォンと、四半期ベースでは過去2番目の大きさだった。ロシアによるウクライナ侵攻長期化の影響や急激な物価上昇、景気減速に伴う需要の縮小など悪材料が重なったにもかかわらず健闘したといえる。

 売上高は21年7〜9月期に四半期ベースで初めて70兆ウォンを上回り、その後も過去最高の更新が続いた。22年4〜6月期は前期(77兆7800億ウォン)をやや下回ったものの、4〜6月期としては過去最高となった。営業利益は前期(14兆1200億ウォン)比0.9%減少したが、4〜6月期では過去3番目の大きさだった。

 市場予想平均の営業利益14兆7483億ウォン、売上高77兆567億ウォンに比べると、営業利益はやや少なく、売上高はほぼその通りとなった。

 事業部門別の業績は後日公表される。市場は、半導体部門が10兆ウォン前後の営業利益を計上し全体の業績を押し上げたとみている。中国主要都市の封鎖などの影響でパソコンとモバイル向け半導体の需要が減退した半面、データセンター投資の活発化などに伴いサーバー向け製品の需要が堅調だった。

 スマートフォン(スマホ)と家電は物価上昇と景気後退への懸念から需要が減少し、業績も低下したとみられる。4〜6月期のスマホ出荷台数は6100万台と前期から1000万台以上減り、テレビの出荷台数は前期比28%減の900万台にとどまったと推定された。

 サムスン電子全体として4〜6月期業績が善戦した背景には為替の影響も挙げられる。ウォン安ドル高の効果は8300億ウォン程度に上ったとされる。

 だが先行きは不透明だ。業界関係者によると、4〜6月期後半から景気冷え込みの様相がみられるが、これが業績に本格的に反映されるのは7〜9月期以降となる見通しだ。主力製品の半導体メモリーの価格下落も懸念材料になっている。

 一方で、サーバー向けの半導体需要は引き続き堅調と見込まれる。7〜9月期には高価格帯の折り畳み式スマホの新製品「ギャラクシーZフォールド4」と「ギャラクシーZフリップ4」の発売も控えており、業績が一気に悪化することはないとの見方もある。