【ワシントン聯合ニュース】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)トップの金奎顕(キム・ギュヒョン)院長が19日午前(現地時間)、米ワシントン近郊のダレス国際空港に到着した。北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を含む弾道ミサイルを使った挑発を繰り返し、7回目の核実験準備も終えたとされる中、金氏は米国を極秘訪問した。

 金氏はVIPルートから空港を出た。韓国大使館外交官のナンバープレートを付けた乗用車が待機しており、職員が車に乗り込む金氏の顔を傘で隠すようにした。ワシントンまではマイクロバスが先導し、移動の様子を分かりづらくした。

 金氏の訪米は5月の国情院長就任後初めて。訪米は公表されていなかった。滞在中の日程も確認できていない。国情院関係者は聯合ニュースの取材に「情報機関トップの動静については確認に応じないことが原則」と答えた。

 金氏は国情院のカウンターパートである米情報機関の国家情報長官室(DNI)と中央情報局(CIA)の各トップをはじめ、ホワイトハウスや国務省などの関係者に会うと予想される。バイデン大統領との面会があるかも注目される。

 金氏は米国側と、北朝鮮情勢に関する認識を共有する見通しだ。北朝鮮は弾道ミサイルをたびたび発射しており、先月初めには自衛権の「強対強」「正面勝負」の方針を掲げた。7回目の核実験の準備も終えたとされ、韓米当局は核実験がいつでも実施され得るとみている。金氏は北朝鮮の挑発の準備状況と挑発に踏み切った際の対応を米国側と協議することになりそうだ。

 金氏は北朝鮮が自主的に非核化する意思はないと見なしているだけに、北朝鮮非核化を達成するための韓米両国による新たな措置を話し合う可能性がある。北朝鮮の核に対する抑止力の強化策、朝鮮半島での対話けん引策などを模索するとの見方もある。