【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は22日、権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官から業務報告を受け、北朝鮮が実質的な非核化を受け入れた場合に提示する「大胆な計画」について現実性のある方策を入念に準備するよう指示し、統一戦略の確立と判断力、分析力の強化を求めた。大統領秘書室のイ・ジェミョン副報道官が伝えた。  

 「大胆な計画」は尹大統領が5月の就任演説で発表した対北朝鮮政策で、北朝鮮の実質的非核化の内容に応じて段階的に実施可能な経済協力と安全保障の方策を講じることに重点を置いている。 

 尹大統領は業務報告で、統一部は憲法を実現し、具体化するための官庁だという認識を明確にしなければならないと強調した。憲法で明示された自由民主的基本秩序に基づく統一とは、南北の国民全員が主軸となる統一の過程を意味するとして、このために北朝鮮人権財団の発足を速やかに推進するよう要請した。

 また、南北間の多角的な協力の重要性も強調。民族的、人道的、文化的な交流協力の継続が重要であり、青少年など未来世代間のコミュニケーションや交流が非常に重要だとしながら、南北間の芸術・スポーツ・放送通信交流協力の活性化にも万全を期すよう求めた。

 一方、権長官によると、業務報告では20年の北朝鮮軍による韓国公務員男性殺害事件や、韓国軍が拿捕(だほ)した漁船に乗っていた北朝鮮住民2人を強制送還した2019年の事件に関する言及はなかったという。

 権長官は「尹大統領は、南北関係の全ての部分において憲法と法律の原則に基づき処理しなければならないと述べた」と説明した。