【ソウル聯合ニュース】北朝鮮から韓国に流れ込む臨津江の上流にある黄江ダムの放流を巡り、韓国の事前通知要請に応じず、北朝鮮が再び放流を行ったことが8日分かった。統一部関係者が明らかにした。

 北朝鮮で大雨が降ったため、降雨の状況に応じたダムの水位調節によるものとみられるという。

 同関係者は「北から黄江ダムの放流に関連した通知はなかった」とし、「放流は北側の通知でなく別の方法で把握した」と説明した。

 統一部は6月28日に出した声明で、「梅雨期の南北境界地域の洪水被害などが憂慮される状況」とし、ダムの放流を実施する場合は事前に通知するよう要請した。

 しかし北朝鮮は6月末に通知なしに黄江ダムを放流し、今回も韓国側に通知することなく放流を行った。

 統一部関係者は「現時点では、黄江ダムの放流で韓国側に被害が発生する可能性はほとんどないとみられる」と説明した。

 ただ、8日から9日にかけて北朝鮮地域で大雨になることが予想されるため、環境部や軍などと協力して状況を注視し、対策を講じているという。

 黄江ダムが放流を行えば、下流にある韓国・京畿道の漣川郡や坡州市などで水害が発生する可能性がある。実際に予告なしに放流が行われたことで2009年には下流にいた韓国のキャンプ客ら6人が死亡する事故が発生した。

 この事故を受け、同年10月に南北はダムの放流時には事前に通知することで合意したものの、2011年以降は有名無実化している。