【ソウル聯合ニュース】韓国の脱北者団体「自由北韓運動連合」は5日、新型コロナウイルスを克服したと主張する北朝鮮に向け、4日夜に薬やマスクを大型風船で飛ばしたと明らかにした。

 同団体はこの日、「昨日夜に(北朝鮮に近い)仁川・江華島から鎮痛剤5万錠、ビタミンC3万錠、マスク2万枚を大型風船20個に付けて北に送った」と伝え、写真を公開した。

 風船には、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の泣き顔の写真や金正恩氏の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長の顔写真入りの垂れ幕がつるされている。垂れ幕には「悪性伝染病(新型コロナ感染症)の原因は対北ビラ?公然と殺人テロを犯した金正恩、与正を撲滅しよう!」と記されている。

 同団体は6月5日と28日、7月6日にもビラやマスクなどを風船で北朝鮮に飛ばしたと明らかにしている。

 これに先立ち、北朝鮮は新型コロナウイルスの流入原因を韓国と境界を接する北朝鮮南部の江原道で発見された対北朝鮮ビラだと主張し、住民に韓国の脱北者団体が飛ばす「見慣れない物」に対する警戒を呼びかけた。

 自由北韓運動連合の朴相学(パク・サンハク)代表は「北は新型コロナウイルスを克服したとしているが、これは事実ではなく医薬品が不足している」として、北朝鮮住民を助けるために風船を飛ばしたと説明した。

 一方、韓国市民団体や南北境界地域の住民らは先月、ビラ散布は住民の生存を脅かしているとして朴氏と自由北韓運動連合の会員を南北関係発展法違反の疑いで警察庁に告発した。