【ソウル聯合ニュース】イタリアの有名ファッションブランド、グッチが韓国の文化財庁と協議の上で中止したとされていた朝鮮王朝時代の宮殿、景福宮でのファッションショーが計画通り開催される。文化財庁は旧大統領府の青瓦台で撮影されたファッション誌のグラビアが物議を醸したことを受け、グッチのイベントを中止する姿勢を示していたが、再び開催を認める方向に転じた。

 グッチは8日、ソウルの景福宮で11月1日に「グッチ・コスモゴニエ(Gucci Cosmogonie)」コレクションのファッションショーを開く予定だと伝えた。

 グッチは天文学からインスピレーションを得た「コスモゴニエ」コレクションのテーマを生かしてファッションショーを開きたいと、景福宮の使用申請を行っていた。外交・財界関係者や芸能人ら約500人を招き、景福宮の正殿・勤政殿一帯を舞台として活用する計画だった。

 諮問機関の文化財委員会はこれに対し、「専門家の助言を得て、景福宮の歴史文化遺産の価値を強化し、歴史的事実についてしっかりと考証を行うこと」などの条件付きで許可した。

 だが、文化財庁は突如開催を取りやめた。同庁の関係者は先月末、青瓦台でのグラビア撮影を問題視する声が上がったことに触れ、「さまざまな効果が期待されるが、今の状況では開催を進めるのは容易ではない」と述べ、中止を伝えていた。

 ところが、グッチが今月5日に景福宮管理所へファッションショーの実施計画書を提出すると、文化財庁は「すでに文化財委員会の許可が出ている」との理由を挙げて再び開催を検討する方向に転じた。

 文化財庁長が先月国会でグラビア問題を謝罪した当時は同庁内部でファッションショーは無理だとの意見が優勢だったが、取りやめがメディアで報じられると韓国を代表する文化遺産を世界に広める機会になるという声が上がり、再び雰囲気が変わったという。

 文化財庁の煮え切らない態度に、国民の顔色をうかがっているとの指摘もある。

 同庁出身の文化財専門家は「文化財の活用に対する原則と基準があるはずだが、これに従わず、周りの顔色を見ているため(行政)決定が二転三転しているようだ。一貫性が必要だ」と苦言を呈している。