【ソウル聯合ニュース】韓国政府は8日、韓米が米ワシントンで16日(現地時間)に外交・国防高官級による拡大抑止戦略協議体(EDSCG)の会議を開催すると発表した。韓国からは趙賢東(チョ・ヒョンドン)外交部第1次官と申範澈(シン・ボムチョル)国防部次官、米国からはジェンキンス国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)とカール国防次官(政策担当)がそれぞれ首席代表として出席する。

 韓国政府によると、会議では朝鮮半島の安保情勢が厳しい中、拡大抑止の実効性強化を含む包括的な対北朝鮮抑止策について踏み込んだ協議を行うという。

 EDSCGは韓米の外交・国防次官級による協議体で、北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応するための拡大抑止の実効性のある運用を議論する目的で2016年12月に発足した。

 拡大抑止は、同盟国に対する攻撃を自国への攻撃とみなして報復する意思を示すことで第三国に攻撃を思いとどまらせるもので、核兵器による「核の傘」などがある。

 会議では、北朝鮮が7回目の核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射といった戦略的挑発に踏み切った場合の米戦略資産(兵器)の朝鮮半島展開など、具体的な拡大抑止の強化策が話し合われる見通しだ。韓国の金聖翰(キム・ソンハン)国家安保室長は米ハワイで今月1日(現地時間)、韓米日の安保高官による会談に出席後、「北が7回目の核実験を行う場合、これまでとは確実に異なる対応を取る」と述べていた。

 韓米がEDSCGの会議を開くのは4年8カ月ぶり。両国は16年12月に初会議を開き、文在寅(ムン・ジェイン)政権時の17年にはEDSCGの定例化に合意した。18年1月に2回目の会議を開いたが、同年前半から韓国と北朝鮮の融和ムードが高まり、北朝鮮非核化交渉の機運が盛り上がったことから、それ以降は開催されなかった。

 非核化交渉が滞り北朝鮮の核脅威が高まる中で発足した尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は、拡大抑止の信頼性と実効性の強化を重視する。尹大統領は5月にバイデン米大統領と行った初の首脳会談でEDSCGの早期再開に合意した。